ヤマト株式会社は、生き残るために中央建設との合併を発表した。これで、中央建設のコンピュータ管理を取り入れた進んだビル建設技術を獲得し、規模として建設業界7位に浮上する。ヤマトの会長の伊郷は据え置きだが、発言権は大幅に制限されている。新会社、ヤマト中央建設の社長は元中央建設の丸山だ。丸山は以前の親会社にヤマト中央建設を吸収させようとたくらむ。金太郎の任務は丸山をヤマト中央建設の社長として、居座らせ続けることだ。それには丸山社長に以前の親会社よりヤマトを選んでもらうしかない。金太郎の静かな戦いが始まる。
印象に残った言葉がある。正論なんだけど、どれだけの人がこの言葉を実行に移しているか。「自分の適性に気づいているにもかかわらず、好きでもない仕事に配属される
人間は次第に活力を失う。それでも文句を言わず働くというのがサラリーマンの宿命というなら、戦時中竹やりで機関銃に精神力で勝てというあの強制とまるで変わりありません。」
「サラリーマン金太郎」は1994年から週刊ヤングジャンプに連載されたサラリーマン立志伝。暴走族「八州連合」の総長と言う経歴を持つ子持ちの元漁師がヤマト建設会長の命を救ったことにより、ヤマト建設に中途仮採用されサラリーマン人生を歩み、サラリーマンとして、人間として成長していく。本宮ひろ志氏の漫画なので見所はなんといっても主人公、金太郎の熱い男気と、その人格にまわりの人間が影響を受けていく様。常識にしばられない金太郎をはじめ、伊郷龍蔵や三田善吉、など一癖も二癖もある魅力的な人物が数多く登場し、決して成功話だけで流さずマンネリ化しないストーリーが素晴らしい。その本巻、ヤマト中央建設は合併により業界第7位に躍進、更なる飛躍へのスタート地点にたった。金太郎も社長長として、元中央の丸山社長に全力でぶつかっていく。しかし、丸山の背後には、ヤマトをのみこもうとする業界大手・加柴の影が…