金太郎は、サラリーマンが陥りがちな思考停止状態とは無縁だ。金太郎は母の命日に訪れた田舎で突然倒れ、入院する。そこで脳にガンのある少年とであう。少年は生きることへの希望を失っていた。そこで、金太郎は少年の夢を聞きだし、それを叶えてやろうとする。いや、金太郎自身、その夢に乗ったのだ。
少年と金太郎は二人で半年間アマゾンに行った。金太郎と少年はアマゾンでの冒険を思う存分楽しんだ。そのときの彼らの輝きが美しくて涙が出てしまう。生きているというのは本当にすばらしいことだ。生きているとは全身で感動をすることだ。すばらしすぎる世界に対し、涙を流すことだ。
仕事という言い訳をうまいように使い、多くの人がこの「感動する」という生きていることの最大の特権を享受していないように思う。
黒川社長が「人間を大成させる三大条件は、刑務所、悪妻、病気」という。
「サラリーマン金太郎」は1994年から週刊ヤングジャンプに連載されたサラリーマン立志伝。暴走族「八州連合」の総長と言う経歴を持つ子持ちの元漁師がヤマト建設会長の命を救ったことにより、ヤマト建設に中途仮採用されサラリーマン人生を歩み、サラリーマンとして、人間として成長していく。本宮ひろ志氏の漫画なので見所はなんといっても主人公、金太郎の熱い男気と、その人格にまわりの人間が影響を受けていく様。常識にしばられない金太郎をはじめ、伊郷龍蔵や三田善吉、など一癖も二癖もある魅力的な人物が数多く登場し、決して成功話だけで流さずマンネリ化しないストーリーが素晴らしい。その本巻、腹膜炎を起こし、緊急入院した病院で、中学の同級生・夏美と再会した金太郎。夏美の息子・翔平が死!の病にかかっていることを知った金太郎は、翔平の夢をかなえるため、長期休暇をとり、ともにアマゾンへと旅立つが・・・