主人公の所属するヤマト建設の現在の社長は建設省から来た大島だ。彼は、会社の株を3パーセント所有するが、7パーセント所有する会長を出し抜いて会社を乗っ取ろうとする。役員総会で会長の退任を要求する。しかし、その一瞬前に会長が社長の退任を要求し、創業当時から社長と苦楽をともにしてきた役員たちの賛成多数で、社長が退任することになる。新しい社長になったのは、現社長の影響で退任せざるを得なくなった黒川だ。建設省からの役人を会社から追い出すと言う英断をする勇気を皆に抱かせたのは、金太郎に他ならない。彼の無鉄砲だが筋の通った情熱がヤマト建設のサラリーマンたちを刺激した!
新しい社長の体制で生まれ変わったヤマト建設はその後すぐに辞令を発するが、そこで始めて金太郎は正社員として認められる。ここで涙が出そうになった。金太郎は、晴れてサラリーマンとしての一歩を踏み出すことになった。
「サラリーマン金太郎」は1994年から週刊ヤングジャンプに連載されたサラリーマン立志伝。暴走族「八州連合」の総長と言う経歴を持つ子持ちの元漁師がヤマト建設会長の命を救ったことにより、ヤマト建設に中途仮採用されサラリーマン人生を歩み、サラリーマンとして、人間として成長していく。本宮ひろ志氏の漫画なので見所はなんといっても主人公、金太郎の熱い男気と、その人格にまわりの人間が影響を受けていく様。常識にしばられない金太郎をはじめ、伊郷龍蔵や三田善吉、など一癖も二癖もある魅力的な人物が数多く登場し、決して成功話だけで流さずマンネリ化しないストーリーが素晴らしい。その本巻、大島が海外出張から帰国。定時取締役員会が開かれ、大和会長は大島解任を緊急動議として提出。一方!、関東の総会屋を束ねる三田善吉の使いがヤマトに現れ、金太郎と殴りあいになるが…