金太郎が、談合を不成立にしたおかげで入札は真剣勝負になった。工事費用の枠の中に納まる予算で、最低額を提示した企業に工事が受注される。金太郎の所属するヤマト建設は最低額ぎりぎりの金額を提示したが、柴幡工務店はその金額より360円低い金額で落札した。これは、ありえない数字だ。この背後には役人と企業の癒着した不正が行われていた。それを矢郷が見破ったが、その仕返しとして矢郷や金太郎の息子宛に爆発物が郵送される。金太郎は怒りに耐え切れず、爆発物を送った暴力団事務所などをめがけ大規模な暴走をしてしまう。それが原因で金太郎は逮捕されてしまうが、ヤマト建設の社長や会長はそれでも金太郎を守りたいと言う。今まで金太郎と身近であった実力者がこぞって金太郎を助ける方向で力を合わす。この不正は実はある政治家の資金集めのために行われたものであったが、政治家は金太郎、ヤマト建設をつぶさないと誓わさせられる。
会長の言葉が印象的だ。大人の価値基準を度外視して若者を守ることは最もむつかしい。若者の成長の芽を摘み取ることは力を有する大人としては浅はかだ。。。
「サラリーマン金太郎」は1994年から週刊ヤングジャンプに連載されたサラリーマン立志伝。暴走族「八州連合」の総長と言う経歴を持つ子持ちの元漁師がヤマト建設会長の命を救ったことにより、ヤマト建設に中途仮採用されサラリーマン人生を歩み、サラリーマンとして、人間として成長していく。本宮ひろ志氏の漫画なので見所はなんといっても主人公、金太郎の熱い男気と、その人格にまわりの人間が影響を受けていく様。常識にしばられない金太郎をはじめ、伊郷龍蔵や三田善吉、など一癖も二癖もある魅力的な人物が数多く登場し、決して成功話だけで流さずマンネリ化しないストーリーが素晴らしい。その本巻、市民ホールの増改築工事入札で、北東を後ろ盾にもつ柴幡工務店の不正入札が発覚。しかし、北東はそ!れを暴いた金太郎達に郵便爆弾を送り、伊郷が重傷。そのヤリ口に金太郎がブチ切れて・・・