いまどきちょっといい話だの役に立ちそうな話が書いてある本は
いっぱいあるが,読んで次の日にすぐに使える本は少ない。
そしてそれでいて長く使える。
たぶんそれはこの本が心理学などの広い分野における知見を
たくさん集めた構成になっているせいだろう.ちょっと成功しただけの
経営者の体験談を読むよりはずっと包括的で順序だった話に
なっている.それでいて常に実践を意識した書き方に徹しているのは
まさに心理療法家たる著者の面目躍如か?
一気に読めてしまいました。この本の内容は、ちまたにあふれているような「褒めればOK]とか、「・・・すればOK」というようなライトな内容とは一線を画している。臨床心理学、社会心理学、産業心理学などさまざまな知見から、多角的に考察することが出来るような内容になっていて、とにかく深みがある。
しかも、「仕事が出来ない部下に直面したとき・・」など、ありがちで悩みがちな問題について詳しく解説してくれていてためになる。この本は、会社の上司という立場だけではなく、教員として生徒に接する立場でも、父親として子どもに接する立場でも、非常に応用が利く。しかも随所にちょっとしたギャグやユーモアがもりこんであり読みやすい。
ぎょうせい出版にしては、こんなにやわらかめの本は!!じめてではないだろうか。この路線は続けて欲しいものである。