サラリーマン川柳に関する情報をお届けします。サラリーマン金太郎 neo 大家
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サラリーマン川柳とは

第一生命の企画コンクールで、1987年から毎年募集選考が行われています。

内容は、最近の流行や世相を反映したものが多く、
サラリーマンの悲哀や夫婦関係を皮肉やユーモアたっぷりに読んだものが多くを占めます。

優秀作品は、毎回第一生命のサイトで公開される他、書籍化も行われています。

日本漢字能力検定協会の今年の漢字、住友生命の創作四字熟語、東洋大学の現代学生百人一首、自由国民社の新語・流行語大賞と並んで、現代の世相を反映する一つの指標として使われることが多く、入選作が発表されると各メディアで取り上げられています。

ただし最近は景気の長期低迷または企業のリストラの深度化に伴う自殺の激増、所得の格差の拡大などからユーモアといえない作品が多く、度を越えたブラックユーモアだ、残酷すぎるとの意見もあり、廃止の声があることも事実です。

サラリーマン川柳歴代1位作品

わが上司 後藤田正晴―決断するペシミスト

わが上司 後藤田正晴―決断するペシミスト

人気ランキング : 24,752位
定価 : ¥ 620
販売元 : 文藝春秋
発売日 : 2002-06

価格 商品名 納期
¥ 620 わが上司 後藤田正晴―決断するペシミスト 通常24時間以内に発送
生まれついての護民官

 総理官邸の「危機管理」
 と聞くとなんだか難しそうな内容のようなのですが、どんなことが起こって、どんな人がどんな行動をとったかを分かりやすく描写してあります。
 三原山の噴火の際の避難誘導
 若王子事件
 金日成暗殺の誤報の顛末
 東芝ココム違反事件
 昭和天皇御不例
など、大事件の話がたくさん載っていてとても読み応えがありました。
 後藤田正晴さんという上司の元で自分の能力を発揮した著者の楽しさが伝わってきます。

同じようだったが、それでも面白い

佐々氏の著書は好きで、これまで5冊くらい読みました。だいたいどれも
同じような語り口、同じような内容ですが、飽きることがありません。
極めて良質のドキュメンタリーです。
「わが上司 後藤田正晴」だから主人公は後藤田氏かと思いましたが、
やはりそうではなく、主人公は佐々氏であり、その佐々氏を後藤田氏が
いかに使いこなしたか、という内容でした。でもやっぱり面白かったで
す。「特別権力関係」という間柄だそうですが、まるで三蔵法師と孫悟
空みたいですね。さんざん楯突くが、どうしても逆らえない。そして服
従する時は徹底的に。表紙の写真もそんな間柄をよく表しているように
思います。
あとがきに、佐々氏と時を同じくして後藤田氏に仕えた内閣五室長の一
人、的場順三氏が文を寄せておられます。ある時、的場氏が後藤田氏に
「佐々さん一人でも大変なのに、5人も猛者を使われて、大変だったで
しょう」と話しかけると後藤田氏は「そりゃ大変だった。わかっている
ならもう少し仕え方があっただろう」と答えたそうです。これなんか実
に端的に、当時の官房長官と内閣五室長の関係がわかる会話です。
後藤田氏も佐々氏もいまだに現役。時代が必要とする人というのは、こ
ういう人たちを言うのでしょう。

後藤田さんの人となり

後藤田正晴、という人のひととなりが随所にうかがえる。あさま山荘事件の折、批判に囲まれた疲れきった著者を普段の厳しい姿勢からは意外とも思えるような優しい言葉で慰労したエピソード、著者の夜の悪癖を言った人間に対して「奴は自分の金で綺麗に遊んでいる」とかばった逸話など本質的に思いやりのある人柄が伝わってくる。
また、内閣五室制度発足式典の後藤田官房長官の五訓、国益を思え、悪い報告こそせよ、勇気をもって意見具申せよ、自分の仕事ではないとは言うな、いったん決定が下ったら従え、はどこの組織でも肝に銘じるべき訓戒だが、官房長官の職にある人が改めて述べた点に凛としたものを感じる。
他にも後藤田正晴という人の人間味にあふれるエピソードに溢れており、カミソリと呼ばれた、かっての首相候補の人物像が浮きでる。ただし、こうしたものにはつきものだが、著者の人物評にあらわれる価値観がやや突出、どちらが主役かがわからなくなるきらいはある。

将の将たる人

 佐々淳行さんだから書けた後藤田正晴伝だと思う。気骨の人同士の緊張感と節度ある友愛が伝わってくるようだ。
後藤田正晴官房長官、佐々淳行内閣安全保障室長のとき、官房長官の初訓示がいい。一.「省益を忘れ、国益を想え」。二.「悪い、本当の事実を報告せよ」。三.「勇気を以って意見具申せよ」。四.「自分の仕事でないというなかれ」。五.「決定が下ったら従い、命令は実行せよ」。
 大島三原山大噴火のときの、危機管理対応の章は息詰まるような臨場感がある。国事に携わるとはどういうことかを示しているようだ。
 人間性は、その人が語る人物評に出るという。後藤田正晴の島田叡氏(戦時中、最後の沖縄県知事)評。「旧内務省にはえらい人がおった。たとえば、米軍上陸がわかっとるのに最後の沖縄県知事として赴任した、島田叡さんという人がおる。前任者は病気とかなんとかいうて逃げて本土に帰ってきてしもうた。内務省は困ってしもうていろんな人に打診するが、引き受けるものがおらん。そこで島田さんに白羽の矢が立ったんじゃ。島田さんは断らんかった。行けば死ぬの分かってるのに単身赴任して、上陸作戦が始まるまでに一人でも多く県民を救おうと、学童疎開やったり、台湾から食料調達したり一生懸命働いた。米軍上陸の直前、非戦闘員の撤収が行われたんだが、島田さんは県民と一緒に残る、いうて脱出せなんだ。そして摩文仁の丘で死ぬんよ。戦死とも自決ともいわれとる。未亡人になられた島田さんの奥さんは子供を育てるために魚の干し物の行商をやってな。ワシらも貧乏でどうもならん。せめて少しでも足しになりたいというてみんな申し合わせて魚の干し物、買ったよ」。
こういう時代だからこそ、読まれるべき名著だと思う。



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